Dienstag, 28. Juli 2009

まとめあぐねる

ここ数日、字数制限の厳しさを改めて感じております。
修論では字数制限なんか無かったので、ある程度好き勝手書けましたが、字数制限があるとそうはいきません。無駄なく、しかしわかりやすく、ものを書くというのは思っていた以上に大変なのですね。

それと、以前の日記ではなんだかんだ書きましたが、やはり以前nikubeta さんに言われた通り、論文では修論の第三章を抜き出そうと思います。で、最後の結論のところで、〈関係〉つながりで第四章第二節の思惟の問題に言及しようかと。問題は以下の三点です:

1. 引用が多いので、これをうまく地の文に書き換える必要がある。その際、無駄な部分を削って、字数を落とす必要もある。

2. 本論にもっていくまでに、おそらくけっこう前置きを書かなければならないと思うのですが、その前置きで序論がけっこう長く(2 頁くらい?)なってしまってもよいものか、それとも序論は本当に大まかなことのみにして、第一章で前置きの部分を書いて、第二章から事実上の本論を書く、とするべきか:いまのところは、とりあえず前者で書いてみようかと思っていますが、、、

3. イブン=タイミーヤ(1326 年没)らによるイブン=アラビー批判と、タフターザーニー(1389/90 年没)による存在一性論批判との差異化をどう図るべきか:修論ではあまりはっきりと言及しなかった問題ですが、たぶん前者がイブン=アラビーの思想を哲学(falsafah)として批判した一方で、後者は哲学的諸概念を援用して存在一性論を批判した、というかんじでいくと思います(現実問題として、今からイブン=タイミーヤの著作を読んでいる時間は無いですし、具体的な比較は行いません)。

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提出までにチェックする(或いは、し直す)文献リスト:
1. Davidson, H. A., Proofs for Eternity, Creation, and the Existence of God in Medieval Islamic and Jewish Philosophy (New York: Oxford University Press, 1987), pp. 281-310 (''Avicenna's Proof of the Existence of a Being Necessarily Existent by Virtue of Itself''; 流し読みしただけ).

2. Ess, J. van, Die Erkenntnislehre des 'Adudaddīn al-Ici: Übersetzung und Kommentar des ersten Buches seiner Mawaqif (Wiesbaden: Steiner, 1966) (関係と必然性に関する記述のみを拾い読み;未読).

3. Madelung, W., ''At-Taftāzānī und die Philosophie'', in D. Perler und U. Rudolph (hrsg.), Logik und Theologie: Das Organon im arabischen und im lateinischen Mittelalter (Leiden: Brill, 2005), pp. 227-35 (流し読みしただけ).

4. Taftazani, Sa'd al-Din al-, A Commentary on the Creed of Islam: Sa'd al-Din al-Taftazani on the Creed of Najm al-Din al-Nasafi, trans. E. E. Elder (London: Oxford University Press, 1950) (Introduction と存在必然者に関する記述のみを拾い読み;未読).

5. Zghal, H., ''La relation chez Avicenne'', Arabic Sciences and Philosophy, 16 (2006), pp. 237-86 (未読).

4. 東長靖「マムルーク朝末期のタサウウフをめぐる論争」『イスラム世界』第33・34号(1990年)、51-72 頁(流し読みしただけ→済).

5. 東長靖「マムルーク朝期のタサウウフの位置をめぐる一考察:イブン・タイミーヤの神秘主義哲学批判を中心として」『オリエント』第33巻第1号(1990年)、64-79頁(流し読みしただけ→済).

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