Dienstag, 7. April 2009

発表仮タイトル&論文アウトライン

ここ一週間くらい、思いついては修論を読み直してます。

時すでに春。新年度、新学期。
そろそろ秋(10月あたま)の学会発表、そしてその後の論文投稿で、修論のどこをどう切り出すか、検討しなければならない段に来たようです。
一応、修論(本文)全体の構成を挙げておきます↓

第一章 〈存在〉の存在論的証明
 第一節 批判者の論理
  1. タフターザーニーの本性的普遍者論
   i. 述語付けの成立要件
   ii. 無条件的何性・絶対何性の外界における存在
   iii. 本性的普遍者の外界における存在――絶対何性と本性的普遍者
    との関係
  2. トゥースィーとラーズィーの共通何性論
   i. トゥースィーの共通何性論
   ii. ラーズィーの共通何性論
 第二節 ファナーリーの普遍的実相論
  1. トゥースィーへの反駁――〈一且つ多〉という観点
  2. ラーズィーへの反駁――〈存在〉のレベルでの統一
第二章 存在論的証明から必然性の証明へ
 第一節 〈存在〉と非存在者
  1. 〈存在〉と〈非存在〉
   i. 述語付けの問題――〈基底形を通じて〉/〈派生形を通じて〉
   ii. 存在者の構造と〈存在〉の付加 / 非付加
  2. 〈存在〉と非在措定
   i. タフターザーニーの批判中に見られる非在措定
   ii. タフターザーニーの反駁
   iii. ファナーリーの非在措定
 第二節 〈本体〉と個別的な諸属性・諸様態
  1. 〈存在〉と一般的なもの / 特殊的なもの
  2. 〈本体〉とその諸属性・諸様態の依存関係
第三章 必然性の証明――〈関係〉の定立を通じて
 第一節 必然性をめぐる諸問題
  1. 芥もくたの存在の問題
  2. 〈存在〉の分類の問題
  3. 多性との折り合いの問題
 第二節 〈関係〉の定立
 第三節 必然性の証明
  1. 〈関係〉と内在 / 超越――〈美麗〉と〈荘厳〉
  2. 〈関係〉と分割
  3. 〈関係〉と多性
第四章 タフターザーニー〈存在〉論の論駁
 第一節 タフターザーニー〈存在〉論における主要論点
  1. 思惟における分割
  2. 〈存在〉の言葉レベルでの共通性
  3. 〈存在〉の自明性と必然者の実相の不可知性
  4. 〈存在〉の類比性
 第二節 論駁――〈存在〉と思惟
  1. 存在者の構造再考
  2. 〈関係〉と思惟――〈存在〉の実相の不可知性

結局このうち、第二章第二節~第三章(太字部)までなら切り出せそう、、、な気がする…。ていうか、やはりクオリティー的に考えても、この辺りじゃないといきなり切り出すのは難しそうです。

くっ、消去法に頼らざるを得ない現状…!

とりあえず4/10までに発表の題目と簡単な内容について、大会実行委員会(今年は同志社)に報告しないといけなかったので、思い切ってタイトルまで決めて しまいました(まぁ、思い切ったわりには「仮」なわけですが…):

「ファナーリー存在論における〈関係〉:〈存在〉の内在 / 超越との関連で」(仮)

しかし、なので、とにかくこんなかんじで、第二章第二節から第三章までの議論を、〈関係〉に焦点を当ててまとめ直す、ということが可能かどうか、 そして意味を持つかどうか、まずは検討してみることにします。目下の目指す投稿先はオリエント学会(http://www.j-orient.com/)の運営する雑誌『オリエント』。 文字数は注・参照文献を含めて12000から20000字。A4換算でだいたい10枚ちょいくらいってかんじでしょうか。まぁ、ありがちな文字数なんでしょうが、それでもやはりけっこうタイトにまとめ直さないといけないっぽいです。

次回のギリシア語・アラビア語勉強会がどうやら来週18日(土)あたりになりそうなので、それまでにせめてアウトラインは考えます。

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