もともと直しも一切入らず、そのままのかたちで掲載されると聞いていたNIHU論文。ところが先日原稿を提出してからほどなくして、コメントの入ったファイルが返送されてきました。ほとんど週末からの短期決戦でしたが、指摘のあった箇所に直しを入れて、本日何とか再提出しました。ちなみに前回のポストでは書き忘れましたが、内容は大まかに以下の通りです。
I. 序論:ファナーリーの論証と非存在者
II. 存在と非存在者 / 存在者
1. 述語付けの問題:基底形か派生形か
2. 存在者の構造と存在の付加 / 非付加
III. 存在と非在措定
1. タフターザーニーが批判する非在措定
2. タフターザーニーの批判
3. ファナーリーの非在措定
IV. 本体と個別的な諸属性・諸様態
1. 存在と一般者 / 特殊者
2. 本体とその諸属性・諸様態の依存関係
V. 結語
補遺 必然者の実相に関する神学者と哲学者の議論
今回修正を入れたのは、主に以下の3点です:
1) 全体にわたってだらしなく並行して使ってしまっていた「存在」と「絶対存在」を、文脈上どうしようもない箇所は除いて、地の文では「存在」に統一。
2) IV-1の引用テクスト中に現れるalladhi la-hu mahiyah aw huwiyah ghayra al-wujudの訳を「何性ないし其性をもつ存在以外のもの」から「存在とは別に何性ないし其性をもつようなもの」に変更。
3) IV-2にテクスト引用を挿し込む。
そして先ほど再び修正を入れたファイルが送られてきたのですが、もう今日はこれ以上無理そうなので、明日以降、目を通すことにします。編集係の矢口さんには本当に感謝です。
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