Montag, 22. Februar 2010

ヘライフィー「逍遥学派形相論に対するバグダーディーの批判と、照明学派に対するその影響」

Khelaifi, 'Abd al-Hakim ibn Yusuf El-, ''Naqd Abi al-Barakat al-Baghdadi li-nazariyat al-surah lada al-mashsha'iyah al-islamiyah wa-atharu-hu fi al-madrasah al-ishraqiyah'', Afkar, 9 (2008), pp. 185-222.

こんな論文が出ていることに気付きました。主旨としては、バグダーディー
(1152 年没)が逍遥学派哲学を批判する際に導入した考え方が後にスフラワルディーによって受け継がれた、というもの。バグダーディーはイブン=スィーナー哲学に対する批判者として知られ、ファフルッディーン・ラーズィーにも大きな影響を与えた人物とされています。ファナーリーを読んでいると、ところどころでラーズィーの影がチラつくため、否が応にもバグダーディーには注目せざるを得ません。著者のKhelaifi 氏はManchester で学位を取った方のようで、現在はカタール大学にいらっしゃるようです。博論はバグダーディーの霊魂論についてとのこと。

id., ''The Psychology of Abu al-Barakat al-Baghdadi'' (PhD diss., University of Manchester, 1995) .

この博論、Dissertation Express では入手不可能ですが、とにかくHarvard にはあるようなので、取り寄せようと思います。

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[後日付記]
nikubeta さんのツイッタからたどってみたら、何とこの博論、ただでDL できました!電子化さまさまです。

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