昨年末、指導教員がトルコに出張で行ってきたのですが、そのときファナーリー・シンポジウムなるものが開かれていたのだそうです。先生の話では、二人ほど私の研究に関わってきそうなことをやっている人がいたようです。一人はファナーリーの著作の真正性について、もう一人は論理学書『イーサーグージー注釈』Sharh al-Isaghuji について、ものしているそうです。ちなみに後者については聞きそびれてしまいましたが、前者は博士課程の学生とのこと。
私としてはイージーの『神学教程』Al-Mawaqif に対する傍注の帰属が知りたいので(とはいえ、ファナーリーの真作だとはもうほとんど考えていませんが)、或る程度ちゃんとしたものを(できたら英語で…)書いてもらえると助かります。ですが、先生が彼に対して「うちの学生に、『太陽の論考』Al-Risalah al-Shamsiyah に対するファナーリーの注釈を分析しようとしているのがいる」と言ったところ、「それがファナーリーの著作かもしれないという情報はどこから得たんだ?」と聞かれたそうです。
普通にブロッケルマンの『アラビア語文献史』とそのソースの一つであるハーッジー・ハリーファの『疑惑の解明』Kashf al-zunun です。うーん、、トルコ人はブロッケルマンとか見ないのでしょうか…。いや、トルコ語で書かれた研究書の中にも、たしかそういう記述はあったような…。ということは、ここでの彼の発言は「ファナーリーの真作ではあり得ない」という意味で解すべきなのかな…。う~ん。。
いずれにせよ、Proceedings が出来上がったら先生のところに送ってくれる約束だそうなので、送られてきたらそれを見せてもらうことになりました。
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